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 藤島のフジは、JR小鳥谷駅から南へ600mで、小鳥谷小学校の東隣に位置しています。この地は、昔の仁昌寺という寺の境内にあたり、天正19年(1591)、九戸の乱で上方軍の蒲生氏郷軍が九戸方の姉帯城を攻撃するために陣をはった場所だとも伝えられています。当時は周囲三方に堀がめぐらされ、藤があたかも島のように見えた事から、「藤島」と呼ぶようになったといわれています。フジの種類は、ノダフジ(野田藤)で、春から初夏にかけて、紫色の花をつけます。ノダフジは一般に北海道を除く日本のほぼ全国に分布し、茎は著しく長くのびて他の者に右巻きにつくと言われています。樹齢は数百年以上と推測され、樹根の根回りが4m、高さ20m程の巨大で名実ともに日本一のフジです。日本で指定になっている天然記念物は圧倒的に植物が多いのですが、つる植物が指定となっている例は少なく、全国で6ヶ所を数えるだけです。中でも埼玉県にある「牛島のフジ」は、特別天然記念物の指定を受けていますが、もともと園芸種のフジですので、天然のフジである「藤島のフジ」とは比較にならないようです。
 かつては、近くにあったカツラとサクラに巻きついて成長していましたが、その木も老木となり、現在はパンザマストと鉄のヤグラで支えています。
種別 天然記念物
ふりがな ふじしまのふじ
名称 藤島のフジ
数量
所在地 小鳥谷字仁昌寺
指定年月日 S13.12.4
《国指定文化財》