町長メッセージ：年頭のごあいさつ・町の皆さまとともに（広報いちのへ 令和5年1月号より）

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

町民の皆さまにおかれましては、ご健勝で新年をお迎えいたしましたことを心よりお慶び申し上げるとともに、本年が良い年になりますようご祈念申し上げます。

昨年は、未だ続くコロナ禍に加え、世界経済などの影響による燃料価格や物価の高騰、さらには8月の大雨災害など、当町にとって非常に厳しい年となりました。その一方で、奥中山高原をはじめ町内観光地への入込客が増加するなど、コロナと経済活動の両立に向かう流れを受け、明るい兆しも見えてきました。

昨年7月には、御所野遺跡の世界遺産登録1周年に加え、御所野縄文公園の来場者数60万人達成という大きな節目がありました。引き続き、町民の皆さまとともに遺跡を守り育てながら、その価値を広く伝え、全国・世界から多くの方々にお越しいただけるよう取り組んでまいります。

今年は、現在策定を進めている『一戸町総合計画後期基本計画』の初年度となります。縄文の精神に基づく持続可能なまちづくりを推進するため、子育て支援、教育、健康・福祉、移住・定住、産業振興など、様々な分野で必要な施策を展開します。

特に、子育て支援においては、保育サービスや相談体制の充実、経済的負担の軽減、さらには個々のニーズに応じた情報の提供など、支援の拡充を進めてまいります。

また、産業振興においては、町内産業の体質強化を図るため、デジタル化や省力化による生産性向上のほか、社会的要請である脱炭素・省エネルギー化を進めることとし、企業や農林業者の皆さまの個別の状況に応じた最適な支援を検討してまいります。

加えて、大雨で被災した町道、町管理河川、運動公園及び農地などの復旧を進めるとともに、国や県と連携し、馬淵川の改修についても具体化してまいります。

本年においても、多くのご意見を丁寧に伺いながら、皆さまとともに町政を進めていきたいと存じますので、ご指導ご鞭撻のほどお願いを申し上げます。