町長メッセージ:消防団の使命と現状(広報いちのへ 令和7年6月号より)(1)

更新日:2025年06月13日

去る5月11日に行われた一戸町消防演習では、消防団をはじめご協力いただいた皆様に厚く感謝いたします。また団員の皆さまには朝早くから参集され、大変お疲れさまでした。

団員による日頃の訓練の成果披露のほか、幼年消防クラブや一戸小金管バンドによる演技演奏は、消防演習に華を添えてくれました。そして、少年消防クラブ(旧鳥海小と旧小鳥谷小の児童)による軽可搬ポンプ操法では、地元消防団の指導もあり、大人顔負けの機敏で的確な動作を見ることができました。この児童らが未来の消防団、地域で活躍する姿を想像しました。

消防団は、火災や風水害の災害対応だけでなく、行方不明者の捜索や高齢者世帯の見守り、平時においても訓練や防火・防災意識の啓発活動をはじめ、その存在は地域の安全・安心の拠り所となっています。

しかしその消防団は、人口減少の中にあり、徐々に活動に支障を来しています。団員数がさらに減少し、地域防災の中核である消防団の機能が低下するなどした時の影響を心配しています。

こうした現状が近い将来までに改善するとは考えられず、団員が減少する中でも活動しやすい環境を整えることこそが重要と考えています。

町民一人一人が自助(町民)、共助(地域・消防団)の考え方に立ち、地域社会の一員として貢献すること、ほかにも自主防災組織として消防団と互いに補完し合うことで何か大きな効果が生まれるのではないか、と考えながら、勇ましく意気盛んな団員による訓練を拝見しました。

今年10月には自助、共助、公助(役場・常備消防・警察)の連絡による馬渕川大規模水害を想定した町民参加型・体験型の総合防災訓練を行います。詳細は後日お知らせしますので、その際はご参加とご協力をお願いします。

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