旧朴舘家住宅

更新日:2025年06月24日

旧朴舘家住宅

撮影:小野吉彦

《国指定重要文化財》

ふりがな:きゅうほおのきだてけじゅうたく

名称:旧朴舘家住宅

数量:主屋1、土蔵1

所在地:小鳥谷字朴舘

指定年月日:平成23年11月29日

概要

「旧朴舘家住宅」は、桁行16間5尺(29.9メートル)、梁間9間(16.4メートル)、面積約150坪の岩手県内では最大規模の民家です。

住宅を建てた朴舘家は、江戸時代中頃に二戸市浄法寺漆沢から移り住んだことが分かっています。昭和初期までは山林750町歩、田畑12町歩を所有する大地主として、地域の人々とその生業や信仰、年中行事をともにし、主屋や庭は行事の場として地区の中心的な役割を担ってきました。

朴舘家の生業については不明な点もありますが、時代により林業、農業、漆蝋生産、牛馬生産、木炭業、養蚕などが行われ、常時10人前後を雇っていました。

「旧朴舘家住宅」はこのような豪農の典型的な住宅と言われています。屋根は茅葺きの寄棟造りで、柱の大半はクリで、一部にスギ、ケヤキを用いています。座敷の巨大な差物にはマツを使用しています。

内部には居住の場と馬屋があり、牛や馬を常時10頭ほど飼っていたそうです。岩手県内では同じような構成の「曲がり屋」が有名ですが、屈曲部を持たず上から見ると直方形に見えることから「直ご屋(すごや)」と呼ばれます。

 

見学の方へ

国指定重要文化財「旧朴舘家住宅」の保存修理工事が始まります!

□概要

国指定重要文化財「旧朴舘家住宅」は、平成5年の屋根ふき替えからこれまで大規模な修理が行われておらず、雨漏りによる構造材の腐朽、不同沈下による建物のゆがみなどにより倒壊の危険性が高まっています。

町では、令和6年度から保存修理事業に着手し、令和7年度以降に建物の半解体を伴う根本修理を計画しています。

□工事に伴う公開の休止

工事に伴い、令和7年8月1日~令和12年9月30日まで(予定)は、公開を休止いたします。

令和7年7月31日までは見学可能です。料金は無料で、見学時間は9時から16時までです。

また、修理工事の様子につきましては、今後ホームページ等でもお知らせいたします。

 

皆様にはご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 世界遺産課 文化財係

〒028-5311
岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
電話番号:0195-32-2652
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