雀紋印の馬印

更新日:2020年05月26日

雀紋印の馬印

雀紋印の馬印

《県指定有形文化財》

ふりがな:すずめもんじるしのうまのかね

名称:雀紋印の馬印

数量:2

所在地:岩舘字御所野(御所野縄文博物館)

指定年月日:平成7年9月1日

馬淵川流域を中心とした岩手県北部(二戸郡、九戸郡、岩手郡葛巻町)から青森県東部にかけての地域は、中世において糠部(ぬかのぶ)郡と呼ばれ、全国的に馬産地として知られていました。一戸から九戸という戸(へ)のつく地名も、その当時の牧馬制度に由来するとの説が一般的です。

中世馬産の資料である「馬焼印図(永正5年(1508年)八条流馬術の始祖八条近江守房繁の作と伝えられる)」には、一戸7ヶ村の馬に烙印されていた印が左右とも雀印であったことが記されています。

昭和61年に一戸城跡から出土したこの焼印は出土状況から中世のものと考えられます。その形は「馬焼印図」に記された雀の印と同じで、一戸を含めた糠部の馬産を知る上で貴重な資料となっています。

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