実相寺のイチョウ

《国指定天然記念物》
ふりがな:じっそうじのいちょう
名称:実相寺のイチョウ
数量:1
所在地:一戸字大沢
指定年月日:昭和13年12月14日
イチョウの円錐形の美しい樹形と秋の黄葉の見事さは、この木に対する印象を格別のものにしており、神社境内や公園などに植えられることが多い木です。
「実相寺のイチョウ」は、樹高約25メートル、イチョウとしてはそれほど大きな木ではありませんが、雄木でありながら小枝の一部に雌花がつき、実を結ぶ珍しいイチョウとして昭和13年に国の天然記念物に指定されています。

イチョウには雄木と雌木の区別があり、雄花は1本の軸におしべが房状につき春に花粉を出します。風によってその花粉は数十キロ遠方にも達すると言われており、だから近くに雄木がなくても雌花は受粉し、実を結びます。
現在では実をとるためにつぎ木している人もいますが、「実相寺のイチョウ」はつぎ木しなくても雄木の一部に実がなる珍しい木です。
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更新日:2023年03月07日