校長あいさつ

一戸町立小鳥谷小学校 校長 石澤 綾子

国指定天然記念物「藤島のフジ」が見守るこの小鳥谷小学校は、今年度147年の歴史を閉じる最後の年となりました。令和7年度からは一戸町立一戸南小学校への統合となります。

令和6年度の新入生は1名、全校児童22名でスタートしました。今年度も完全複式5学級（1・2年 3・4年 5・6年 たんぽぽ学級 すみれ学級）です。

小鳥谷小学校の児童は「藤島っ子」と呼ばれます。そして、学校報のタイトルは「かつら」。藤島のフジは桂の木を支えに伸びていったことに由来するタイトルです。校是である「元気に 本気で 根気よく」の精神を大切にし、教職員一丸「桂の木」となって子どもたちの成長を支えていきます。最後の1年にはなりますが、次につながる1年にするために、子どもたちの伸びをしっかり支え、一丸となって取り組みます。

今年度は学校の閉校に伴い、「閉校事業実行員会」を立ち上げ、学校、保護者、地域の方々が力を合わせ、思い出に残るスペシャルな1年を創り上げようとスタートしました。子どもたちも小鳥谷小学校の最後の1年をしっかり歴史に刻み、新しい世界へつなげていこうという思いを持ち、児童会目標を「飛翔～笑顔ではばたけ歴史のアンカー～」と掲げて取り組んでいます。

147年の歴史の中で築かれてきた小鳥谷小学校の伝統や地域の宝を、学校がなくなっても、子どもたちが大人になっても「ふるさと小鳥谷」として大事にできるように、しっかりと心に刻む最後の1年にしたいと思っています。

地域に育てられた子どもたちがこれからも地域の一員として心豊かにたくましく育つことを願って、最後の1年を大事にしていきます。