藤島のフジ
藤島のフジ外観
《国指定天然記念物》
ふりがな:ふじしまのふじ
名称:藤島のフジ
所在地:小鳥谷字仁昌寺
指定年月日:昭和13年12月14日
藤島のフジは、IGRいわて銀河鉄道小鳥谷駅から南へ600メートル、小鳥谷小学校の東隣に位置しています。
この地は昔、仁昌寺の境内でした。天正19年(1591)、九戸一揆の際に、豊臣軍の先鋒蒲生氏郷が姉帯城を攻撃するために陣をはった場所だと伝えられています。当時は周囲三方に堀がめぐらされ、フジがあたかも島のように見えたことから、「藤島」と呼ぶようになったと言われています。
樹齢は数百年以上と推測され、根元の周囲3.3メートル、国内有数のフジとして国の天然記念物に指定されています。現在天然記念物に指定されているフジは全国で7件、そのうち野生のフジは藤島のフジを含め僅か3件と希有なものです。
右巻きのつる(写真は観音堂のフジ)
フジの種類はノダフジ(野田藤)で、北海道を除く日本のほぼ全国に分布しています。
つるは近くの樹木などに右巻きにつきます。
例年5月下旬に紫色の花をつけ、見学者で賑わいます。
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更新日:2021年08月03日