姉帯馬場宝筐印塔

更新日:2021年10月13日

姉帯馬場宝筐印塔

姉帯馬場宝筐印塔

《町指定有形文化財》

ふりがな:あねたいばばほうきょういんとう

名称:姉帯馬場宝筐印塔

数量:2

所在地:姉帯字門前

指定年月日:昭和38年6月8日

「姉帯馬場宝篋印塔」は、もっとも早く町の指定文化財になったうちの一つです。姉帯門前地区の民家の敷地に所在しており、室町時代末期から江戸時代初期のものとみられる完形2基と塔身2つ、相輪1つで構成されています。

写真右側の1基は高さ約70センチメートル、相輪の下部が欠損していますが、そのほかは完全な形で残されています。塔身正面は縁取りされ、基礎は2段になっています。

中央の1基は高さ約80センチメートル、笠に上3段、下2段が線刻で表現され、笠に段のない省階式に至る中間的な様式を示しています(例:小性堂宝篋印塔)。塔身には十字型の装飾がなされており、同様の装飾は広全寺、悪戸平、野田、宮田の各宝篋印塔にも見られます。

「姉帯馬場宝篋印塔」はその名前にあるとおり、もともとは姉帯字馬場にありました。馬淵川を臨む川岸に立っていましたが、その後現在の場所に移されました。

町内で確認されている宝篋印塔の多くは中世の城館跡の近くに分布し、それぞれの城館に関係する墓標として造立されたものと考えられています。また、馬場の地名は、姉帯城の馬場があったことに由来すると言われていますので、「姉帯馬場宝篋印塔」は、姉帯城に関係するお墓だったのかもしれません。

 

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習・協働推進課

〒028-5311
岩手県二戸郡一戸町高善寺字大川鉢24番地9
電話番号:0195-33-4861
​​​​​​​メールでのお問い合わせはこちら