越田八幡宮梵鐘

更新日:2020年04月30日

越田八幡宮梵鐘

越田八幡宮梵鐘

《町指定有形文化財》

ふりがな:こえだはちまんぐうぼんしょう

名称:越田八幡宮梵鐘

数量:1

所在地:御所野縄文博物館

指定年月日:平成16年11月26日

この梵鐘は、九戸村伊保内の豪商から円通寺(九戸村)に寄進されたと伝えられ、戦中には金属類回収令により供出されたものの当時の石黒知事の命で返還されたといわれています。しかし、銘文から越田八幡宮の梵鐘ということは明らかですので、明治初年の神仏分離の際に流出したものと考えられます。

作者は「鈴木喜平次藤原次家」と刻まれており、盛岡藩御釜師鈴木家(凌雲堂)の系譜にその名は見られませんが、同家は代々「喜兵衛」を襲名し、4代に「喜兵衛家次(元禄3年没)」がいることから、その系譜につながる者と推測されます。

岩手県北地方に現存する梵鐘としては、天台寺梵鐘(1657)に次ぐ元禄13年(1700)の記銘があり、江戸時代前期における盛岡藩御釜師関係の鋳金資料として貴重です。

 

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