姉帯上里のカヤ

《町指定天然記念物》

ふりがな：あねたいうわさとのかや

名称：姉帯上里のカヤ

数量：1

所在地：姉帯字上里

指定年月日：昭和48年2月1日

姉帯字上里地区の農家の庭に、樹高10メートル根周り5.4メートル、幹がいくつもに分かれて伸びるカヤの木があります。

この「姉帯上里のカヤ」は樹齢460年と推定され、文化財に指定された昭和48年当時の調書には「岩手県下3番目の古木で町指定の価値はある」と記されています。

カヤはイチイ科の常緑高木で、宮城県以南の本州、四国、九州に自生し、岩手県北地方で見られるのはごくまれです。一般的に、材は彫刻や櫛、数珠などに用いられ、碁盤、将棋盤としては最高級とされています。また、実は搾って油の原料とするほか「カヤあめ」「カヤもち」などに加工して食されてきました。

近年、樹勢が衰えて葉が少なく枯れ枝も目立つようになってきたことから、2009年に町教育委員会は根元の周囲に熟成した堆肥を敷きならし、周囲の環境を整えることで樹勢回復を図りました。

その後の経過を見ると、次第に新しい枝が増え葉量も多くなってきました。衰弱していた頃には実の数も少なかったのですが、収穫量は増えてきています。

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