鳥越観音の参道樹木
鳥越観音の参道樹木
《町指定天然記念物》
ふりがな:とりごえかんのんのさんどうじゅもく
名称:鳥越観音の参道樹木
数量:17
所在地:鳥越字宮古沢
指定年月日:平成6年5月1日
指定樹種:
- スギ
- エゾエノキ
- カツラ
- サワラ
- イチイ
- モミジ
- アカマツ
- カヤ
- イチョウ
- ヒノキアスナロ
- マンサク
鳥越山山頂付近の岩屋に造られた鳥越観音は、大同2年(807)に慈覚大師が開基したと伝えられ、古くから地域住民の信仰を集めてきました。その後、中世以降になると糠部三十三観音巡礼の札所とされ、所願成就を求めて多くの人々が訪れるようになりました。
鳥越もみじ交遊舎そばの鳥居から本堂まで続く参道は、今も未舗装のまま往時の雰囲気を残しており、参道の脇には一丁目、二丁目と刻まれた道標が設置されています。そして、鳥居から二丁目の道標までの間に、人為的に植栽されたとみられる古い樹木が参道の両側に立ち並んでいます。
そのうちの一本は樹齢約300年の町指定天然記念物「宮古沢のアズマヒガンザクラ」ですが、それ以外にもアズマヒガンザクラに匹敵する樹齢のスギ、カツラや町内に自生しないサワラ、カヤ、アスナロなど計17本の樹木があり、平成6年に町指定天然記念物「鳥越観音の参道樹木」に指定されました(指定当初19本)。
参道樹木が植えられた経緯は明らかではありません。しかし、それぞれの樹齢の違いから鳥越山が信仰の場となって以降、数回に渡って植栽されたものと推測されます。
「鳥越観音の参道樹木」は、人々の願いを受け止めてきた鳥越観音の歴史を裏付ける資料として貴重な樹木であり、今では参道の景観を形づくる重要な要素として大切に保護されています。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 世界遺産課 文化財係
〒028-5311
岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
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更新日:2020年10月29日