佐藤家のイグネ林
佐藤家のイグネ林(北東から撮影)
《町指定天然記念物》
ふりがな:さとうけのいぐねばやし
名称:佐藤家のイグネ林
数量:11
所在地:女鹿字上女鹿
指定年月日:昭和48年2月1日
住居の敷地を囲むように形成された林のことを一般的に屋敷林と言います。地方によって呼び名が異なり、仙台平野を中心とした宮城県や岩手県などの東北地方太平洋側では「イグネ」と呼ばれています。「イグネ(居久根)」は屋敷境のことで、家を表す「イ」と生け垣や竹垣などの垣根を意味する「クネ」を組み合わせたのが語源とされ、転じて屋敷林のことも指すようになりました。
屋敷林の目的は、防風、防雪、土壌の流出防止、火災の延焼防止などの災害対策目的のほか、食用や燃料用、建築用、魔除けなど様々で、それぞれの目的に応じた樹種、配置で植えられています
町道女鹿線沿いの高台にある「佐藤家のイグネ林」は、家の敷地の南東側にあり、女鹿川と平行するようにサワラ7本、コウヤマキ1本、ネズコ(クロベ)1本、ヒメコマツ1本、イチイ1本の計11本の樹木が立ち並んでいます。
林を構成する木々のうち8本は根元周囲3mを越える大きさで、樹齢300年以上と推定されます。また、庭に置かれた手水鉢に享保5年(1720年)と刻まれていることから、その頃に庭が造られ、これらの木々も植栽されたと考えられます。
これだけ歴史の古いイグネ林は、岩手県内でも珍しく貴重であることから、昭和48年に町天然記念物に指定されてます(指定当初19本)。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 世界遺産課 文化財係
〒028-5311
岩手県二戸郡一戸町岩舘字御所野2
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更新日:2020年12月14日